めいとのぶろぐです

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書くの、めちゃくちゃ面倒臭い

鳥貴族から抜け出せなくなった話


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僕は鳥貴族が好きだ。

 

安くて美味い。お通しがない。コンセント完備。タッチパネル注文でスムーズ。ミックスジュースが美味しい。 など基本的に言うことがない。

 

ある日、僕は鳥貴族に晩ご飯を食べに行った。少しお酒を飲みたくて、お腹もペコペコだ。


まず最初の注文で僕はとり釜飯を頼む。

鶏ガラスープでお米を炊き上げた釜飯で、漬物もついて値段も均一という味も値段もコスパが最強の逸品だ。

とり釜飯は蒸らし時間も含めて、食べるまでに約30分かかる為、初期の注文で頼んでおくのがセオリーとされている。

 

とり釜飯をテーブルの隅に配置し、待っている間にメガ金麦カマンベールチーズコロッケを頂く。これでもまだ1000円を切っている。なんて安いんだ。

 



とり釜飯を頼んでそろそろ30分経つだろうか。

僕は期待に胸を膨らませ、とり釜飯の蓋を開けた。

 

 

........気づくと僕は鳥貴族の入り口に立ち尽くしていた。

 

 

「...何が起こった?」

僕はとり釜飯を食べようとしていた筈だ。なぜ外に出ているのか分からない。しかもこの腹の空き具合。

「時間が巻き戻ったのか?」

そんなことはありえない筈だ。ともかくお腹が空いているので僕は再び鳥貴族に入店する。

 
しかし何度やっても結果は同じだった。

とり釜飯を頼み、30分経ってから蓋を開けると入店前に戻される。

 

きっと、とり釜飯の30分がキーになっている。僕はそう考えた。とり釜飯が完成し、食べようとしたその瞬間に時間が巻き戻り、ループに陥るのだ。

 

ループを抜け出す方法はないのか?

 

鳥貴族であのコスパが良くて美味すぎるとり釜飯を頼まないという選択はない。


そもそも鳥貴族に入店しなければいいのでは? お腹がペコペコなので論外だ。


僕は何度も何度も時間を繰り返した。漫然と同じ行動をとり続けても何も変わらない。とり釜飯を最初に頼み、待ち時間で僕は普段頼まない緑茶ハイひざなんこつを頼んだ。

 


しかし未来は収束する。

 

幾度時間を繰り返しただろう。何を頼んでも、とり釜飯が出来て蓋を開ければ、時間は繰り返される。

 

 

とり釜飯を諦めるしかないのか?

 

 

このままループを繰り返して、ずっと鳥貴族で飲んでいるのも幸せじゃないのか?

わざわざループから抜け出さなくても美味しい料理とお酒を永遠に楽しめるなんて最高じゃないか。

 

そんなことが脳裏によぎった。

 

「馬鹿か僕は...」


そんなことをしたらサイゼリヤに行けないじゃないか。

僕はミラノ風ドリアを永遠に食べられない。そんな人生は御免だ。

 

絶対に諦めない。なんとしても僕はこのループから抜け出してやる。

 

 

そして僕は普通にとり釜飯を諦めてとり白湯ラーメンを食べて店を出た。めちゃくちゃ美味しかった。

 

 

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